岩櫃コース2. 岩櫃城址と潜龍院、郷原城址、真田むかし道
南面約200mの絶壁、奇岩・怪石が連続する山容などから吾妻を代表する景勝地として名高い岩櫃山(802m)。この山の中腹に、吾妻の歴史舞台となった岩櫃城跡があります。
戦国時代、真田氏が吾妻を治め沼田城方面を攻略するための重要な拠点であった武田領内の三名城『岩櫃城』は、鎌倉時代に当地を治めていた吾妻太郎助亮が、源頼朝の助言を受け建久年間(1190~99)に築城したとも、応永12(1405)年に斉藤憲行が築いた(加沢記)ともいわれている、謎が多い城です。また1.4平方kmの城址規模は、中世の城郭では県内最大級のものです。
岩櫃城南西にある郷原城は、かつては岩櫃城や潜龍院の物見の役目と考えられてきましたが、近年の調査によると「馬出し」「土橋」「主郭」など、規模は小さいものの手の込んだ構造をしており、城として十分な機能を有しています。
天正十年(1582)、武田勝頼は織田・徳川の連合軍に追いつめられ滅亡するのを待つ状態でした。軍議の席上、真田昌幸は岩櫃城に勝頼を迎え入れ、武田の再挙を図ることを提案して許されました。昌幸は急ぎ帰国し、岩櫃山南面のこの地に勝頼を迎えるための御殿(現在は石垣が残るのみ)を三日間で造ったと言われています。それが『潜龍院跡』で、もし、勝頼が天目山で自刃することなく吾妻に赴いていたならば、この地は戦乱の舞台として時代の中心的立場に置かれていたことも推測されます。最後は、400年以上前から存在し現在も使われている『真田道』を通って、登山口に戻ります。岩櫃城に関連する遺構史跡をめぐるエコツアーです。
少人数制のエコツアーとしてお受けする場合と、ガイド派遣方式では対応の仕方が異なりますので、予めご承知くださいませ。
見どころ 岩櫃城址 郷原城址 潜龍院跡 切沢善導寺跡 尾根通り 但馬屋敷 郷原神社 出浦対馬守(出浦上総之介)の屋敷跡 南面200mの絶壁 奇岩・怪石 大隅桜 亘稲荷大神 岩櫃御林 紅葉 期 間 4月~12月(雪が降るまで) 予約受付人数と料金
(完全ガイド貸切)【エコツアー料金】※傷害保険、送迎付き
1名様 21,000円 ※少人数制でホスピタリティを重視した対応をするのがエコツアーです。 2名様 11,500円 3~4名様 9,000円 5~6名様 6,500円
【ガイド派遣料金】
※傷害保険なし、送迎なし現地集合
10名様まで 27,000円 ※教育旅行団体様、道案内目的の団体様の場合は、この限りではありません。 18名様まで 36,000円 所要時間と
モデルコース【所要時間】 約6時間~7時間
【モデルコース】
原町駅出発 9:00 送迎 一本松登山口、登山開始 9:15 沢通り 岩櫃城本丸跡 10:15 休憩10分 但馬屋敷跡 11:00 赤岩通り 潜龍院跡 11:40 休憩 郷原城跡 12:10 昼食40分 切沢善導寺跡 13:45 真田道 出浦対馬守の屋敷跡 14:20 一本松登山口、下山 15:00 原町駅到着 15:15 送迎 料金に含まれるもの 【エコツアーの場合】
ガイド料、保険料、おやつ、ハーブティーなど
【ガイド派遣の場合】
ガイド料のみ(傷害保険も当方では掛けません)料金に含まれないもの お弁当代など 送迎について エコツアーのお客様は、ご宿泊の施設、または最寄りの駅(中之条駅、長野原草津口駅、軽井沢駅など)まで送迎いたします。 申込〆切日 7日前(注意事項及びキャンセル規定はこちら) 服装/持ち物 長袖、長ズボン、リュックサック、登山靴、飲み水、弁当、雨具、ゴミ袋、身分証明書、タオル、靴ひも予備、行動食、防寒着、防寒帽、着替えのシャツ(汗をかいた場合)、地図、コンパス、ヘッドライト
一本松登山口(平沢登山口)から登ります。
最初にあるのが岩櫃城址最大の竪堀、北東竪堀です。この竪堀は、S字型の虎口(喰違虎口)となっており、攻城側はS字の進路を取らざるを得なくなります。周囲の地形から見るに、岩櫃城は鉄砲を使う戦術の城だったと考えられます。
謎の多い岩櫃城を自分が解明するつもりで探索するのも楽しいことです。この本丸跡では真田幸村が幼少時代を過ごしたかも。真田昌幸(父)、幸隆(祖父)はどんな思いで吾妻川流域を眺めていたのでしょうか。
この後、急峻な尾根通り登山道を登って岩櫃山上部まで進みます。そこにあるのが真田家で最も貢献した家臣である矢沢頼綱(真田幸隆の弟)の嫡男、矢沢但馬守のお屋敷、「但馬屋敷」跡があります。
戦国時代、最も都に近い大名と言われた武田家でしたが、信玄没後、長篠の戦いに敗れ急速に力を失い衰退していきます。この岩櫃城潜龍院に武田勝頼が逃れることができたならどうなっていたことでしょう、真田家と真田忍者が頑張れば、武田家は持ちこたえて歴史が変わったのでしょうか?
東吾妻町のシンボル『岩櫃山』は、古代から吾妻の信仰を集めていました。潜龍院から見上げる岩櫃山の圧倒的な存在感。大隅桜の開花(4月中旬)に合わせて見えるのもいいでしょう。
小規模ながらも凝った造りをしている郷原城址。可能性の一つとして、真田氏は旧草津街道を城内に経由させ、郷原城に関所としての役割を持たせていたとも考察されています。吾妻の要害・岩櫃城はなんと壮大な城だったことでしょう。
JR吾妻線・郷原駅付近の裏手にある大きな木造古民家・菅谷家の家並み、郷原神社、旧善導寺跡等を進みます。
戦国時代からなら400年以上、吾妻太郎の頃からなら800年以上経っても残っているむかし道、『真田道』。亘稲荷大神や岩櫃城最後の城代・出浦対馬守の屋敷跡が見られます。
ここまででもかなり長いコースですが、もしご希望されるようでしたらオプションで吾妻太郎行盛(1349没?)の墓や、その首を祀った首宮神社(川戸神社)等にご案内いたします。
その他のご連絡
- ツアーの前後は基本的に近辺施設でのご宿泊を強くお勧めいたします。特にお帰りの交通機関をご予約されてしまうと、天候不順やお客様の体調・体力によって下山時刻が遅れ、ご予約した交通機関に乗れなくなってしまうことがあります。
- ただし、安全と下山時刻尊守のために、ガイドの判断でやむを得ず行程の一部を省く場合がございます。
- 朝食と昼食のお弁当はお客様の方でご用意ください(行きにコンビニに立ち寄ります)。
- ご予約の前に、傷害保険・賠償責任保険・注意事項 をよくお読みくださいますようにお願い申し上げます。また、ご同行者様も傷害保険に掛けますので、予め同行者様の(1)お名前 (2)ご住所 (3)性別 (4)電話番号 (5)生年月日をご準備くださいますようにお願い致します。
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