幻の塔を訪ねる(上信鉱山溶鉱炉)
嬬恋村干俣の、とある沢をさかのぼると、森の中に突然、高さ14m、直径4mのレンガ造りの二つの塔が現れ、あっと驚きます。ここはかつて日本で最初の「加水ハロイサイト」を原料とした耐火原料を製造販売していた『上信鉱山』の跡地で、二つの塔は昔稼働していた焼成炉です。焼成炉は耐火煉瓦で頑丈につくられていたので、その頑丈さによって、操業停止から半世紀経った今でもこの姿をとどめています。
鉱山の跡もほとんど無く、人もほとんど訪れない山奥に突然現れるモダンな焼成炉には深いノスタルジーを感じられる事でしょう。焼成炉をご覧になりたいだけでも結構ですが、沢を登り、鉱石を採取した露天掘りの大きな穴、ナメ滝、岩窟などを徘徊すると本格的な廃鉱探検を楽しむことができます。
距離は短いですが、笹藪をかき分け、滑りやすい苔沢を沢登りし、急なケモノ道や旧採掘地を訪問しますので、しっかりとした足回りや服装をご準備ください。
見どころ 上信鉱山焼成炉 上信鉱山門柱 露天掘りの採掘場跡 沢沿いを歩く 岩陰の大型動物の痕跡 動物の足跡 洞窟 廃鉱探検 期 間 4月下旬~11月 予約受付人数と料金
(完全ガイド貸切)
※基本は完全ガイド貸切
ですが、イベント日を設け
て格安料金で一般募集を
することがございます。【エコツアー料金】※傷害保険、送迎付き
1名様 17,000円 ※少人数制でホスピタリティを重視した対応をするのがエコツアーです。 2名様 9,500円 3~4名様 7,000円 5~6名様 5,500円
【ガイド派遣料金】※傷害保険なし、送迎なし現地集合
10名様まで 21,000円 ※教育旅行団体様、道案内目的の団体様の場合は、この限りではありません。 18名様まで 28,000円
所要時間と
モデルコース【所要時間】 約4時間
【モデルコース】
ホテル出発 9:00 送迎 嬬恋村干俣仁田沢着、ツアー開始 10:00 上信鉱山焼成炉 10:40 休憩 露天掘りの採掘場跡
鉱石見学、岩窟探検11:40 昼食40分 上信鉱山焼成炉 13:00 休憩 ツアー終了 13:40 ホテル着 14:40 送迎 料金に含まれるもの 【エコツアーの場合】
ガイド料、保険料、おやつ、ハーブティーなど
【ガイド派遣の場合】
ガイド料のみ(傷害保険も当方では掛けません)料金に含まれないもの 昼食代など 送迎について エコツアーのお客様は、ご宿泊の施設、または最寄りの駅(JR万座鹿沢口駅、軽井沢駅など)まで送迎いたします。 申込〆切日 7日前(注意事項及びキャンセル規定はこちら) 服装/持ち物 登山に適した活動しやすい服装、長袖、長ズボン、防水の効いた登山靴、飲み物、弁当(お店で注文も可)、雨具、防寒具、筆記用具、ゴミ袋、身分証明書、タオル、靴ひも予備、虫よけスプレーなど
嬬恋村干俣仁田沢の山中、笹をかき分け藪こぎしつつ進みます。
鬱蒼とした森をしばらく歩くと、突然現れる二基のレンガ建築物。あっと驚きます。
瓶ビールの様な、モダンな形をした二つの塔。これが、上信鉱山の焼成炉(シャフトキルンとも言う)です。半世紀前には毎月300トンの耐火物を出荷していました。
周囲に転がっている、まだら模様で凸凹の石は、当時焼成した鉱石のカスです。原材料、コークス、石炭などでサンドイッチ状にし、下から送風機を使って3交代、24時間かけて焼いたのだそうです。
この先は、沢を登り進みます。しかし、黒っぽいコケがたいへん滑るので注意してください。靴の下に荒縄などを巻くとよいでしょう。
露天掘りの採掘場跡です。野生動物の気配も一段と多くなります。
採掘現場を観察したければ、ご案内します。ただし、粘土質で急斜面のため、足元にお気をつけください。
採掘場跡地では、かつて「ろう石」と言われていた鉱石を発見するかもしれません。実施にはこの山で採れた有用鉱物は「ろう石」では無く、「加水ハロイサイト」でした。
この投入口から「加水ハロイサイト」と石炭などを入れ、サンドイッチ状にして焼き上げ、1,750℃以上に耐える耐火原料を作っていました。
その他のご連絡
- ツアーの前後は基本的に近辺施設でのご宿泊を強くお勧めいたします。特にお帰りの交通機関をご予約されてしまうと、天候不順やお客様の体調・体力によって下山時刻が遅れ、ご予約した交通機関に乗れなくなってしまうことがあります。
- ただし、安全と終了時刻尊守のために、ガイドの判断でやむを得ず行程の一部を省く場合がございます。
- ご予約の前に、傷害保険・賠償責任保険・注意事項 をよくお読みくださいますようにお願い申し上げます。また、ご同行者様も傷害保険に掛けますので、予め同行者様の(1)お名前 (2)ご住所 (3)性別 (4)電話番号 (5)生年月日をご準備くださいますようにお願い致します。
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